「SEOサービスを提供している会社の者なんですけれど」
なんていう電話がかかってきたら、ほぼ100%の方が顔をしかめるに違いありません。
こんな言い方をしてくるならまだましで、美辞麗句を並べて「売上が○%アップする」なんていう売り込みをしてくる営業電話にほとほと愛想が尽きている方も多いことでしょう。
それくらい、「SEO」に対する世間一般のイメージはすごく悪いもの、うさんくさいものになってきてしまっている気がします。
ですが、本来のSEOとはそんなものではありません。
正しいSEOを理解して、それに従ってサイト・ホームページを更新すれば、検索エンジンでの表示順位が上がるだけではなく、見込み客となるサイト訪問者にとっても「役に立つ」サイトを作ることができるのです。
なぜSEOはうさん臭いのか?
なぜSEOにうさん臭いイメージがついてしまったのか。
それは、つい最近まで流行していたSEO対策がいわゆる「検索エンジン(Google)をいかに騙すか?」というものだったからです。
- 被リンクの偽装
- 隠しテキスト
- サテライトサイトの量産
よく知られているこれらの行為は、一時期Googleからの評価を得るのに効果的でした。それに手間ひまとコストをかければ、これらの行為は誰にでもできたのです。
作れば作るほど効果が上がる。
すると、コストを下げるために粗悪なサイトを作ったり、過剰な効果を狙うために悪質な手段を用いたりする輩がでてくる。その結果、悪質なSEO業者(サービス)が跋扈する事態となり、業界全体にうさん臭いイメージが付いてしまったのです。
なぜうさん臭いSEOがダメなのか?
「Googleを騙してなぜ悪い?」
「うさん臭くても検索順位が上がってホームページに人が来てくれるならいいじゃないか」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でもやっぱりうさん臭いSEOはやるべきではないのです。
その理由を自分なりに紹介してみたいと思います。
すべてはユーザーのために
そもそも「検索エンジン」とは何のためにあるのでしょうか。
検索エンジンは、インターネットで情報を探しているユーザーにとって、
自分の疑問や要求に対する答えがありそうなサイト
を教えてくれるものです。
「ユーザーの疑問や要求」に対する「答えがありそうなサイト」をどのように発見するのか?
検索エンジンにとって、これが最大かつ永遠のテーマといっていいでしょう。
そのために検索エンジンは「アルゴリズム」の更新を行なって、ユーザーの問いに対する答えの精度を向上させています。
これを行うことによって、ユーザーは検索エンジンを介して、正しい答えを迅速に見つけられるようになるのです。
検索エンジンを騙すことはユーザーを騙すこと
検索エンジンはサイト・ホームページに関する様々な情報を収集し、それに基づいてサイトを評価付けします。
ですが、上記で紹介したような被リンクを偽装したり、隠しテキストを埋め込んだり、サテライトサイトを大量生産することは、Googleの評価を誤らせることになります。
以前、牛肉の品質表示偽装事件が世間を騒がせたことがありました。
100%牛肉ミンチとうたいながら、安価な豚肉や鶏肉・パンなどを混ぜ込んで水増しをして販売をおこなっていた事件。
うさん臭いSEOとはまさにこの偽装事件とまったく同じことをやっているのです。
サイトの評価を不当な手法で水増しすることで、他にもっとよいサイトがあるはずなのに、結果的にユーザーにはそれより劣るサイトを利用させていることになり、これはユーザーにとって大きな損失といえるでしょう。
検索エンジン(Google)はサイト評価を誤らせるような行為には厳しく対処し、ペナルティを与え、粗悪なサイトが上位に上がってこないように対応しています。
検索エンジンの評価は絶対ではない。でも我慢。
ただし、検索順位が上でも、そのサイトが自分のサイトより優れているわけではないケースはたくさんあります。
そういった場合って、やっぱりユーザーの不利益じゃないのか?だったら、ルールをかいくぐってでも、うさん臭くても検索上位にくるように何が何でもやるべきじゃないのか?
と疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
もちろんこのジレンマに陥るケースは多いですし、いまだってまじめにサイト作っているけれど、検索順位が上がってこないんだ、という悩みを抱えている方のほうが多いはず。
ただそこでルールを破って不正なSEOを実施しても、検索エンジンからペナルティをもらうだけです。
ここはぐっと我慢をして正しいSEOを実施し、サイトの評価が上がるのを待ちましょう。
正しいSEOとは何か?
では正しいSEOとは何なのでしょうか。
答えはズバリ
「ユーザーにとって役に立つサイト作りを心がけること」
です。
先程も述べたとおり、検索エンジンは「ユーザーの問いに答えるサイト」を探しています。
ならば、私たちは「ユーザーの問いに答えるサイト」を作れば良いのです。
- 自分の商品を売ることだけにこだわらないでください
- お客様の探しものがすぐに見つかるようにサイトを修正してみましょう
- 自分の商品を買ってくれるお客さんが他に望んでいることにも応えてみましょう
- 他にもこんな情報があったら嬉しいんじゃないかという情報を紹介してみましょう
誠実にこれらの作業を継続していれば、お客さんは必ず反応してくれますし、検索エンジンからも高い評価が受けられるはずです。
だって、本当にお客様の役に立つサイトならば、必ず何らかの形で評価が上がるはず。
(口コミやイイね、つぶやき、ブックマークなど)
そうしたら検索エンジンはいつかそれを見つけてくれます。
これこそ、誰もが幸せになれる、うさん臭くないSEOのあるべき姿ではないでしょうか。
そうは言っても・・・
でもビジネスだしいつになるか分からないようなものは待っていられない。
ユーザーの役に立つサイトは作るけれど、できるだけ早く検索エンジンにも評価されたい。
そう思いますよね。
ここでようやくSEO業者が登場するのです。
SEO業者に求めるべきなのは受験対策
いまあるべきSEO業者のあり方とは、
クライアントのニーズに応えて、クライアントの顧客に役に立つサイト戦略を提案できること
と考えます。
一生懸命サイトを作っても、その方向性が間違っていたら、検索エンジンに気づいてもらうのが遅くなるでしょう。
それに検索エンジンもまだまだ万能ではないので、高評価を得るためにはテクニックが必要になります。
いわゆる受験対策と同じで、出題傾向を分析したり、いかに早く多く確実にテストに答えて点数を稼ぐか。
そのノウハウをたくさん持っているSEO業者に依頼し、自分のサイト・ホームページはどのようにしていけば点数が稼げるのかを相談しましょう。
決してカンニングペーパーや裏口入学をすすめてくるような業者に依頼してはいけません。
あくまでも受験(サイト運営やSEO)は、あなた自身の力で行い、あなた自身の力で評価されるべきです。
誰かにSEOを助けてもらいたいと思ったときは、家庭教師や塾講師のような、自社サイト・ホームページの評価をあげるためのコツやノウハウを教えてくれるSEO業者を探しましょう。