テレビのCMや雑記などを見ていると、プロのコピーライターが書いた「カッコイイ」コピーが次々と飛び込んできますよね。
自分(自社)のホームページを作ることになったとき、多くの方たちは、これらのテレビや雑誌で見かけるような「カッコイイ」コピーをつけようとしがちです。
もちろん「カッコイイ」コピーをつけることに問題はありません。見てくれた人が一瞬で覚えてしまうようなコピーが書けるのであれば、もちろんそれを採用すべきです。
問題は「カッコイイ」だけで、肝心の「伝えなければいけないこと」が伝わらないコピーを作ってしまうことです。
カッコイイだけのキャッチコピーとは?
テレビや雑誌・新聞といったマスメディアでは、そのコピーを見て「具体的に何かを行動してもらいたい」という意図よりも、「名前・存在」を覚えてほしいという「ブランド力」を向上させることを目的としていることが多数です。
そのため、コピーを見て「かっこいい!」「面白い!」と思ってもらえればそれで勝ちなのです。
一方でビジネス目的としたホームページでは、そのコピーを見ただけで「買いたい」「利用したい」と思わせなければいけません。
「かっこいい!」「面白い!」と思ってもらう目的であれば、語感がよいことばや強いインパクトを残す言葉を選べばいいことになります。
逆にコピーを見た人に「買いたい」「利用したい」と思わせるには、かっこいい言葉よりも、その人にとってどれだけメリットがあるかを、「分かりやすく」「明確に」伝えることができる言葉を選ばなければいけません。
勝負は3秒!一瞬でどれだけ商品の魅力をアピールするか
自分でサイトを作ったり更新したりしている人に話を聞くと、「サイト訪問者はじっくりのこのページを読んでくれている」ということを前提にホームページ作りを進めている人が多いように感じられます。
ですが逆の立場になってみてましょう。
あなたは他人のホームページをどれだけ真剣に読んでいますか?初めて訪れたホームページは、読み飛ばす程度にざっとしか眺めていないのではないでしょうか。
そんな「ざっと」しか見てくれないユーザーの注意をひきつけるには、
・短く
・理解しやすく
・何が良いのか明確
であることが求められます。
カッコイイ言葉よりも、この3つを満たすコピーを考えたほうが、絶対にユーザーの注意をひきつけることができるでしょう。
ホームページを訪れた人の行動パターンとして「3秒」「30秒」「3分」の壁があると言われています。
ホームページを訪れた最初の「3秒」でこのページには自分にとって有益な情報があるかどうかを判断します。もし気になるポイントがあれば、1ページ目を通してみます。ここまでで大体30秒。
そしてさらに読みたくなって、色々ホームページ内を巡回するとおよそ3分経過していると言われています。したがって、まずは最初の「3秒」でどれだけ訪問者の興味・関心をひきつけることができるかが重要なのです。